2011-01-01から1年間の記事一覧

あさあけ

昧爽前の、酷く青い街を動いている生命体二つ。それは君と僕。近似値ばかりが辺りに散らばっていて正解がないんです。仄黒い影を率いて僕ら、ひとつには、なれないのに、ふたつに、はなれないでいる。斯様な、疎ましき散歩、麗しのダンス、濁る目、雨の気配。

3.11

胸いっぱいの哀しみと、消えてしまった燈のために黒い服をまとって何事もなかったようにワルツを踊ろう。立ち尽くした岐路の真ん中で君のためにも僕が決めよう。たとえ正解でなくてもついてきてくれるかい?内と外、種と畑、引き続けてきた線を描いていた鉛…