2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

宗教

地獄よりも青い青い空、通り抜けてしまえばもういいよ。君の声を聞きたいんだ…強欲だろう?君は僕の顔など知らない、無論僕もだ、それでも! 死んでも甦る、そんな輪廻を断ち切れないまま、僕はたったひとつのBRAHMANを望んでしまうんだ。今の世、次の姿、君…

暖かな冬

利口に生きるのが難しいさ、汚れずに済むならそれが良い。失くした日常に溺れてしまいそうで、必死に身構えはするものの、弾丸は容易く肉を撃ち抜いて、僕の地面が汚れていく。 ああ、ああ!何を灯して夢を見よう!あの日の言葉は誰に繋がっていったのか、ま…

囁き

汚してよ、君の背徳感を乗り越えた先を望んでしまう。

コンセプト

一から三十の間で君が通り過ぎた色に狂っている。快楽の洋上で不意に夢から覚めてしまう。温度差を感じないのは室温が高すぎるから。 ちらついた概念に僕はわがままになれないでいる!関係の上に強要の匂いを知る。このまま融けてしまいたい、のは、君もそう…

チンダル現象

僕の頭上 天井までの空白に 軽薄な煙が浮かんでる 真昼の怪光線の 直線を僕は知っている!透明になれない 僕の世界が ただの惑星のループだけでは 終われないんだ足りない数を満たすように! 寄り添っていてはいけないんだ

マーチ

僕は嘘でも良いから愛してると君に言おう!冷えて動かなくなる指先から春を呼んでるんだよ。告別式みたいに灰色の、のっぺらぼうの曇り空もあと二ヵ月もすれば太陽の産声に掻き消える、きっと、君も。 呪いのように続く日々が、最近、やけに素晴らしいんだよ…

無題(対話する眼と眼)

滲むカラスの群れ、神様の眼光より鋭い剃刀、崩壊しない私の体温、存在もゆれる、影。 足りない数を数える、お前のよろこび、瞑らない眼は、四つ、汚れていくんだね、私の本当の息遣いが、暴走した神話で。 今日は死なない、不確かな自信で、明日の曜日、土…

仮初の詩

僕の血潮で君の咽喉が潤えば良いのだけど、まだ次の生命を恐れてる。 僕のちゃんとした意味や本当の名前を知らなくて、とっかえひっかえの日々の源流と行き着く先を探してしまう。 仮初の詩では君を思えやしないけど、夜を越えるくらいの力がある。爪弾いた…

失踪

僕はちゃんとここにいる。帰り道も知っている。それでも僕のこころが勾引かされるのはなぜだろう。四角い空が惑星の形を忘れさせたように、この街は僕の知らない街だったような気がする。見えるもの、聞こえる言語、往来する人や車、臭い、僕はこの街で生き…

AUTUMN LEAVES

もう季節は巡り止まず、滾る夏は死んでしまった!お前の唇が脳裏を掠める度、染み付いた感覚だけ皮膚の下から滲み出る。届かない腕の残酷な空白。金色に燃える葉脈は窓を叩いては亡霊のように立ち消える。暮る秋、甦る冬の夜叉、お前はどこへ行ったのだ? 夏…

金星

選ばれなかった僕は、さよならの星で廻る。僕は惑星の影で生きる。君の今生きる楽園は僕の肉眼では見えないんだ。寂しくはない、僕は泣いているけれど、寂しいからではないんだ。 ああ!君の頬が金星の下でゆらゆら燃えているよ!きっとこれは僕の脳が網膜に…

穢れ思想

間抜けな野良犬を救って、不幸な浮浪者を見殺すような、そんなニュースを背徳と言ってはいけない。多数決で選ばれない僕らの血にも穢れ思想が流れてる。誰かに差し伸べる手が僕にはない、ああ、きっと、お前らにも。

気味の悪い夕暮れが、私の行為を引きずってる。お前と見た夕景が、美しかったかどうかも忘れてしまったよ。薄情かい?ああ、もういいんだ、私とお前は歩むべき道をもう知っているのだから。 終わった!もう引き返せるものか、時間軸が笑う。

静か

途方ない青、行方知れずの冬晴れ。新宿の影にただ何となくで葬った過去がちらつく。うるさい喧騒に紛れて、私は私という単位を失う。

悲しき慰安

H氏が言うあれは、私も一緒なのだ。私が歌う歌は心の激情でも迸る感情でもない。私の歌は悲しき慰安、じっとりとした湿度過多の陰鬱な精液なのです。欲望の捌け口、甘露な縊死体、夢を見ている、ようで、異常な迄に私の頭は正常なんだ。

この名を

きれい、うつくしい、そんなものを信じていられない。裏切られない為の一つの方法、ずるいかい?「最初から信じないこと。」 真昼間の蕩けそうな酸素の中で、たった一つの黒い夜を内包している。僕の内臓はきっと猜疑心と空想で真っ黒です。君へと続く被害妄…

地図

僕の向こう側で涙の河が溢れそう。おいでよ!と、言った声が、もうどこにも無くて、掻き消えてしまう騒音の隅。僕はここです、と、僕が言うのは何となくおかしい気がして、言いかけて開いた口が間抜け。 君の方角を向いた方位磁針は、戸惑わないで君に向く!…

デリーティング

簡単に、削除するのか。

寿ぎ

君にやわらかな光が射すように、君に正しい闇が憑くように、私は詠みます。

オルガン

音の海嘯に僕の身体は砕けた!君は僕の欠片を拾ってくれるかい?集めた血潮で五線譜を描き、散らばる骨で僕のための葬送曲を作ってくれないか? 腥い脳髄が大きな潮流となって君の身体を砕くまで、猗!君の艶やかな風琴を弾いていておくれ!