2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

妄想ヶ丘

地を這う風が、この不埒な気持ちを奪ってくれれば良いのに、続く世界は砂塵だけ巻き上げてどこに行く?青い空から飛び降りる体、静脈に絶え間ない春の波、と言う妄想、さあ。 明日になれば、なんて、代わり映えのない日常を踏み潰して非凡な愛を翳す。雲を喚…

はなれ

結局僕は、だらしない僕の半生を恥じて、それを誰かの所為にしたいだけなんだ。卑怯だろう?それでも僕は生き続ける!

ゆれる

引っ張ったライン、もうすぐ、絡まらずに、そこから朝日が昇る。不眠症の褥から、覚醒の湯気が立ち上る。僕はお腹が空いたよ。 TV、遠い街、モザイクすらかからなくなった美談。鋭敏になった神経で、曖昧な死を切り捨ててしまった!屠殺される家畜の臭いを切…

こわい

君を殺そうか、殺してしまおうか、僕の眠れない真っ暗闇をも君の所為にして、ただ何となくで過ぎてしまう日常を恐れている。もう実は誰かを愛して添い遂げる自信が無いんだ。朝焼け間近の河川敷に明日も生きてしまう僕がある。漠然とした不安に耐えられない…

ジャイロ

潮騒がワルツに聞こえた、僕は奇数拍の悪魔に取り憑かれた夕景の魔物です。虹色の光彩で西の空を、浮かぶ雲を染め上げてしまいたい。温い水で遊ぶ、僕の両足。 あの人は結局、組み立てた理論が崩れるのを恐れていただけだ、そうさ、夕暮れの匂いも亡霊の存在…

東京湾

ちぎれそうだよ、その光に焦がれない。雲がないね、今日は君の在処を暴けるか?晴天の心臓にまだ赤い脈がある。乾いた空気がまた僕の喉を駄目にする。ちゃんと君の目を見て話せなかった、今日はもう、喪服は着ていないよ、真珠に隠された真意、僕が泣けない…

武蔵野線各駅停車西船橋行き

揺られる身体が徐々に重くなる、なぞなぞみたいだけど本当さ。僕の目の前に半透明の膜が張っているみたいに、世間と僕が絡まらない。弛まない、重力に任せた、脳が背骨を伝って見えた空想。 戦車で畑は耕せない、銃機で世界は救えない。今必要なのは!僕が乗…

海! 私はお前の追憶でも泣けなかったのは、人間では無くなってしまったのかも知れない。私の住む街は、海からは12kmも離れているけれど、強い南風が吹く日は何だか少しだけ汐の匂いを感じるんだよ。そんな時、私はちょっと涙を流せるんだよ。

TOXIC

本当は、もう、こんな状況じゃ、道を選んではいけないんだろうけど、僕は選択する!僕の魂は、僕の詩は、僕の毒は死んだ方が社会だって安泰なわけで、こんな、吐き出した呪いのような詩は、世界を救えないだろうし、このまま群集や平凡に焦がれて、染まって…

ラプンツェル・ドリーム

温い夜、お前の問答に呼び起こされて、僕は溢水の夢から覚めた。目醒めと同時にお前も消えて、全部夢だったと知る。まだ溺れそうな感じ、僕の真上に縊死体の爪先、今目覚めたから頭上の死体は死体になったんだろうか。ああ、ぼうっと窓の外の明け切らない東…

もううるさいな

あなたの正論で揺らいでしまうんだったらやるせない。誰かも知らない私に正しいことを教えてくれるならありがたい。光を付け加えられるなら、汚してくれた方がいい。あなたが思っているほど、私に優越は関係ない。あなたの正しい事が私の正しい事かどうかな…

いつかの幻

何だか季節が死ぬ度に、いろいろと喪失している気がするんだ。

チェロがある風景

チェロを弾くその男は、ある種の侮蔑を含んだ笑みで私を見た!私の湛えた顎髭にくだらない華々しき鼻血が滴る。薄く暗い部屋に暮光がちらつく、男の影が音に添ってゆれる、私の裸足に血がリズムを刻む。 ―あんたに貸したアレ、あんたが地獄に落ちても返して…

アンダーグラウンド

ぎらつくアスファルト、消滅に近づく私の眼に積む贋作の雪。猥雑な歌舞伎町を駆け抜ける、血潮は煮え、拳は餓える。 不都合を許さない社会の路傍に竚む亡霊は、神でも悪魔でも、善でも悪でもない。悲しい韻律を諳ずる私の影だよ。今宵も消え欠けた月の下、暴…

いつ死ぬかわからない

自分が死んだら全部捨ててくれんかなぁ、この世は生きる者の世界じゃて、自分の遺品で汚しとうないんだわ。 ちゃんと忘れてくれるんだろい?泣くな!あの海、夜、真直ぐに泣いてくれ。

騙し絵の宇宙

超越!あの星へ向け人類が超えられないラインを超える!僕らは唐突にやって来る生命体を許し認める準備が果たして万全なのか? どうせ破壊さ、どんな形でどんな夢を見ようと、脳や神経が伸びていけば行き着く方向は一緒。

THIRD EYE BLIND

三番目の眼を閉じて、僕らは何回進化した?昨日の夢も覚えていないのに、そんな妄想にどうして浸っていられよう。 今日も三鷹行きの鈍行に乗り込んで、どうせ来る明日に狂ってる。沈鬱な街にまた夜が来て、朝が来て、を、繰り返す。影踏みで帰る私の額に昔の…

冬には冬の思想

お前の頬を打った私の手の僅かなぬくもりも、どうしようもないんだ。もう共鳴しない、何もかも。ああ、こうして冬の欲望が肥えていく。寒さを増した二月にも私が生き永らえてしまってる。

冬には冬の思想

僕の頬を打った君の手の僅かなぬくもりも、もうどうしようもないのか。共鳴しないんだ、何もかも。ああ、いいね、こうやって冬の欲望が肥えていくんだね。寒さを増した二月にも僕が生きている。

死別

血の繋がり、僕の血に混じる君の血が、僕の喪失感を一層高めるんだ。まるで少し失血したみたいに、頭の中の梵鐘が鳴らない。今日未明に届いたのは訃報だったね、君はもう消えてしまったんだ!失くなっちゃったら、どこで生き続けているんだい?僕はその先の…