2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉の羅列

甘いガムを噛み締めたらいつしか雨はあがっていて、篠崎ランプを越えた後、僕は君を目で追いました。風景になりそこなった若さの影が歪んでも次の花が咲くまでに次の駅には着いてしまう。融けだした身体を寄せて凝固するさよならを覚う、悪い人だ!わからな…

乞い患い

繋ぎそびれた手はあてのない旅に出る前にポケットにしまって、聞いていなかった話の続きを頭の中で作って笑う。どうしたの?なんて言われる前に糸口を爪で引っ掻いて剥いだ。患っている。百も承知です。やはり曇天の葛西には飼い馴らされた魚が無言の影を落…

夢を見た

金輪際、真理という不可思議に触れるのは止そう。化石のように白く凝り固まり、笑わなくなった月を嗤う。雨に怯えた水棲生物、また次の季節に憧れる桜の俤、岐路に立たされた生命線、いま誰を選ぼうか迷い続けたまま、アリバイの証人は僕のために決死の嘘を…