2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

銀河鉄道の夜

心臓には柘榴石みたいな炎が灯り、徐らこの身を焦がしてもいいんだよ。正に終いえたその時に君が笑ってくれればそれでいい。古びた寓話の最後には僕の灰で君の名を刻め、真昼間の月の色をした爪を汚す僕の不義を最期に許してくれないか。 待ち続けた手紙はこ…

おかえりなさい

君のために振るった剣で壊れた世界を何個数える?流す血の数を数えて新しい真理に近付く。一瞬の追憶に拐かされ薄ら笑うお前は誰だ?夕暮れの毒に崩壊する三半規管、コンクリートの上に寝そべってやけに広い空を泳ぐ金魚は冬眠状態。背骨の曲線によく似たあ…