AUTUMN LEAVES

 もう季節は巡り止まず、滾る夏は死んでしまった!お前の唇が脳裏を掠める度、染み付いた感覚だけ皮膚の下から滲み出る。届かない腕の残酷な空白。金色に燃える葉脈は窓を叩いては亡霊のように立ち消える。暮る秋、甦る冬の夜叉、お前はどこへ行ったのだ?
 夏の追憶だけで、この咽喉は枯れてしまったよ。お前の接吻でこの渇望を満たしておくれ。居ぬ君、影帽子、何回目かの冬を告げる歌謡、私は貫かれる!巡り止まぬ、巡り止まぬ、巡り止まぬ季節に!

 ああ、私はお前に堕ちているのであります、舞う葉の中で。