無題

 わがままな僕を許して欲しい。わがままだった君よ、わがままな僕を、僕を…。君は!言いかけて辞めたその先を僕は捨てきれずに、夏を越えて秋が終わってしまったんだ。時は既に遅すぎるのか、あの時、あの日、あの瞬間に、そんな事ばかりが僕の頭上を飛んであの距離を越えられるんだろうか?僕はあの距離を越えられなかった。君はもう僕の中では息絶えてしまっている。僕は君の死体が腐らないようにフリーザーの中で閉じ込めているだけなんだろうな。羽ばたきを忘れた鳥は、羽ばたきを忘れた鳥は、羽ばたきを忘れた鳥は…。