掘る

 ただたくさんの眼が僕に向けられているね。明日はどこにあるのか僕は探して、汚れた指々で空を仰ぐ姿が、君には汚物のように見えるかな?誰かが知っている答えが僕の本当に大切なものだという確証がない。僕は、今、確かな物が欲しいんだよ!確かなもの、確かなもの、確かなもの。呪いのように繰り返してはすす汚れた姿で立ち尽くす。地球はまた回ってしまうから、あの日僕の網膜に見えた星がもうあんなところにいるよ。ああ!狂ってしまいたい!社会も秩序も失って、僕は本当の獣になれれば、もう明日を探さなくて済むんだろうな。

 知っているか、狂ってばかりもいられないことを。