鳥葬主義

 失語症の鳥は群れを成して沈黙の塔を探してしまう、弾けた胸に開いた青い数は逆さまに落ちる証拠。太陽に遮られた導きの星は今は何処を回っている、夕が焼ける、その習慣にどうして毎回胸を撃たれてしまうのかな。
 不埒な交尾くらいでしか繋がっていられないのに、それでも暇もなく呼吸を止めない器官はまだ僕を肯定してくれた。例えばもし僕があの鳥のように言葉を失くし、ただただ微笑むだけの静かな獣になろうとも、変わらずに寄り添い、手を取り、踊り続けていけるのか。