2007-06-10から1日間の記事一覧

ヨハン

夜明けを待つシュプレヒコール、十四番目の洋燈と齧ったジャイロ。湿度が高く水没した気分で、気温の低い汀を滑り往く超絶技巧練習曲の指先。イ短調には名前がないから、僕の大事な心の悲しみを象った裁断機、洋梨、角膜と同じ名前を与えてあげよう。死んだ…

CALL

夕暮れの円熟の苦い果実のように橙が、方々に伸びゆき燃えている。お眠り、陽が死ぬと東から月が甦るから、大丈夫ですわ、私は帰れます。途絶えたのはいつも君なのだ、待つのには慣れているのです、妄想より現実味を帯びていて、真実よりも嘘つきだ。ブルー…