2007-08-03から1日間の記事一覧

死に愛

僕は死ぬ度に眠り、甦る度に目覚めて生活を繰り返す。毎夜毎夜死んでいる。だから僕は夜が好きなんだ。句読点の多い僕の言葉がいつまでも果たされない遺書のように真っ白い画面の中で横たわっている。 僕はそれを愛と呼んでいる、愛の反対の言葉は無関心なの…

月に夢路

溶けそうなぬるま湯の毒素の夜、流れ雲が上空の突風を具体的に示している。望から朔へ移ろう途中の月がはっきりと、歪んだ薬指から撥ねた髪の影までを地面に写し取り、僕がそこに存在する事を定義する。太陽の目の届かない影に夥しい死がある!今は夜、死の…