2007-11-17から1日間の記事一覧

夜の神話(for Mr.A)

静寂の怒号が窓を叩いている、指で塞いでも耳鳴りが止まらない。太陽が焦がした空の端から夜に化けて、散らばった火花は小さ過ぎて僕を照らさない。空想の愛を抱く両腕のラインの空白ばかりが胸を躙れば、膿んだ糜爛を慰める居場所もない。 肩越しに見えたベ…

流星群

世界で一番小さな呼吸で想像よりも近付いていた冬に気付いて、見覚えのない景色が今年も来てしまうんだね。ようやく届かないと知ってしまって、だらしない唇が傍観者の歌をさよならに変えて歌って、僕は切ないと言う自慰に耽っているんだ。いつの間にか影を…