転がっていく途中で鳴りだしたサイレン、痛いのは喉、溢れて止まない朿の所為。裏切りすら辞さないと言った割には、私から逃げていくのはどうして?新しい旭を乞う度に雲が晴れず、鬱血しそうなくらい握り締めた掌にはちゃんと血が滲む。あんたはどうせこの…
塊が喉に痞えて、僕は黙る。会いたいなんて言ってはいけない。光の侮蔑で明日が晴れる、右手の傘を捨てたなら、雨を呼んでもいいですか?この電車はお前の街には向かわないと知っているくせに、お前は狡い。大きな荷物のことばかり気になって、終点に着く頃…
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