進化論

 溺れているのにも気付かず形あるものだけ欲しがって、明日がぼんやり見えてるから不安になる。月の大きさを忘れていく、幸せに勝ち負けを決める。不一致のスピードで走りだす未来、を、望んだのか。
 光の裏に潜む何かを感じてしまった。でもそれが誰に伝えられる?諦めてしまいそうさ。ねえ、いつか、形而上で生きてた季節が過ぎて、もう見えなくなった、でも本当は見なくなったんだろう?
 生き延びるために殺した数をバランスと言い切れるかな。引っきりなしに来る新しい波をただ表面だけでは往なせないのさ。

 呼吸を奪えたら、君と弔えたら、こんなに悲しくないかな!光に諍えばダメになりそうだね、僕を至らしめてよ、そうさ、そうさ、惜しまずどうぞ殺ってくれ。