同性愛

 完結しない僕の掌にちぎれた生命線の死骸が横たわっている。きっと、もうすぐ、選ばれる予感。自らを追い詰めるつもりはないよ。淘汰される運命とやらを受け入れるだけ。
 人々は結局、常識の範疇外の生命を病気や気狂いと一括りにしたがるから、そうさ、お前たちにとって僕は病気ですね。愛したいだけなんだ。許されようとしない、僕は間違ってなどいないから。