間引き

 夜が来るのが本当に好きだから、だから朝は悲しい。太陽がやっぱり僕のリズムを創っていて、それは誰しもが抗えないことだから、僕は太陽の下で生きることをちゃんと愛しているんだ。ああ、どうしたって、あと数億年で僕らは須く死ぬんだ、この星はその日まで回っているのだろうか?人類はその日まで営んでいるのだろうか?僕は子どもが産めないから、血は途絶えてしまうけれど、きっとその先、その先の世代が続いていくのは容易く解る。じゃあ、その人たちのための棺桶は、誰が拵えるんだろう、か。何億年単位で君の血が生きる!その遺伝子のために、僕が出来ることを躊躇いなく言って欲しい!
 (        「              」       )
 ああ、神様にでもなったら、悲しみの涙を流すこともないのかな?