呪い

 日差しを憂いて雨乞いする無様な私はスネアドラムをひたすら叩く。雨の歌、雨の歌、ヘッドフォンの中で探して、卑屈に笑う私には時間がないんです。蕩けそうなバター、雲よ早く。今日が過ぎれば、明日が死ぬ、そんな妄想、下らないビジョン、愛している者すらぬらしてしまう災厄の人間、冷笑すら受け入れては、惑星の自転に負けそうだ。