霧雨絵画

 身体が巨きな何かを望んでいる。果てしない暴走が尽きる時、僕の暴言が軈て一枚の絵画に成れたら。妄言主義者の命が笑っている。
 地獄のような吐息が僕の頭上に吹き荒れている。この寂寞に何て名前を付けてあげようか。一つの行為、一つの占星術、今光を以て定まる運命に抗え、螺旋の生命体に劔を。秋分点を越え、徐ら循り至る夜の季節に浮遊する血飛沫の君が、好きだよ。