ダスターシュート

 ああ、疑うな、人間の致死率を。永遠と言う言葉に恒に付き纏う猜疑心は、そうさ、僕らいつか果てなくてはならないと触れ合う掌の温度が感付いているから。君の心臓の音を聞かせて、僕が眠れるまで、不安でもうどうにかなってしまいそう。戦うことも無くなった、明日は来るようだ、死に損なって沖つ凪を漾う海月の気持ちで、泣いてもいいかい?
 歩き、疲弊する旅人の裸の心は夕暮れに集う金糸雀の回路、時計中毒者が馬鹿にした月が、寸分違わぬリズムで今、夜を喚んで来たんだ。街灯のように闇を小さく照らす愛でありたい。ゴミ箱へ棄てた小さな紙屑が僕の最期の詩であっても。