ザ・ブランニュー・死刑

 死のうが死ぬまいが地球は廻ってしまうとか何だったかな。昔みたいには遊べない、なんて、歌ってくれるな。揺籃のように容易く揺れてしまっては適わない、咳き込む身体の腱髄反射が限り無く正常な自らを造り上げている。物体の損失率、永劫主義の反復、何となくで全部地獄に落ちろ。世界の真っ只中でちゃんと選べれば予定どおりに到着するというのに、僕はいつだって間違った道を選び続けるのはどうして?
 大雨の矢が痛覚を甘く刺激する。ごうごう、ノイズになった夜が引力の存在をしたためる。翌朝の寒冷前線、無垢な振りした踊り子のシューズ。呼んだって届かない、だから指先で触れたいと願うけど、ずぶ濡れの皮膚にあるものなんて、真新しいブランケットのような死刑でしかないんだから、もう大丈夫、冷えた身体を探さなくて、いいよ。