気象庁

 気象庁ならこの気持ちをなんと命名するだろう。痛みを畏れたまま新緑色のマントを翻した。誰も手に負えない後悔など知らないだろう、頬の傷を隠さないでいたら僕らはあたらしい曇天の下でアラウンド・ザ・ワールドを踊る。君に伝うものなど何もない、君の頬には天気図に翻弄された雲が集うよ。ひとつでいいから本当のことを言ってくれよ、上の空ばかりの毎日に腐敗してしまったら取り返しのつかない乞いを償ってしまうだろう?嵐は卑しくも須く風雨をもたらしてくれるから、つかなくて良いうそをつかない。前へ前へと延びた矢印を踏み付けて踵を返せ、フラッグを掲げ続けた僕に等高線は裏切らない。到らないなら笑ってくれ、そのメソッドを。