ぽつねん主義

 期待はするな、小さな火傷が少し痛いな。会えないような気がしているのは何となくわかっていたのに、古びた喫茶店で呷る珈琲。シロップを探す僕は句読点で三分割、今日のような晴天が長く続かないように祈っている。止まない往来を責めることはしたくなかったが、ここまで来て踵を返すのは野暮だぜ。
 卑しい遊戯には慣れている、そんな素振りで似つかわしい夜を待ってしまえばこっちのもの。鬱いだ罰で通り過ぎる世界の中心を見たかい?それはお前が真理と呼べばいい。やがて落日に身を捩るなら、今ここでお前の首を絞めて安心したい。もう何も言うな、困るだろう。ばらばらになった僕を笑う、向こう側の五時頃。