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 冷凍庫の中で凍り付いたまま夏を乞うた感嘆符、まほろばに惑い見誤らないように伸ばした手は僕が取るから。天国には君を脅かす雨も風もないのなら、今守るために振りかざした拳はどこへいくの?今生きる惑星のうえで来てしまう朝に向けて踊ろう、君の拙いステップは錬磨した死への鍵だった。陰を追いかけて僕の踵は拉げているけど気にしないでよ、薄っぺらな月が手のなるほうへ超えた河の終着地、最初で最後の雪が解けて晴れて桜は散る。ナイフも鉈も包丁だって僕が全部捨てるから、鋼の温度はいつだって血に染まらないように説明書を読んであげよう。僕の周りにありあまった確かなものが全部君の選択だったならいいや、それを今責め立てて終電をなくした梟のように嘆くのはひどく無粋。水のおもてを僕が汚したら、ちゃんととどめをさせるかい?迷走を続けて見た街道沿いの帳があがる瞬間、永劫なんて恐ろしい愛を生命線から抛り投げ、短くなった鉛筆を継ぎ足してくれたのは君であった。カラスの重心を探したまま森へと迷い込むなら、1足す1が永遠に1と1であっても許してあげたい。接線に君をおもう温度が生まれるのならそれに名前をつけてみて、あの書庫にはどこにもない君の描いた筆先が僕の精液でぬれていても。孤独という単位から開放された夏の感嘆符!頚動脈を封じ込める圧力はいつだって君の手であれと願っている。