ワンダー・ワーカー

 僕らは26通りの選択肢の中で感ずる北極星を夜になるまで待った、無影灯の下で認知する・なんだ巨きな潮流の中にいたようだ。
 必然と偶然が互いに身を寄せ合い起こすそれを奇跡と名付けるならどんなに馨しき事なのであろう。新しい世界を生きる者、果てなき天蓋に惑う者、点と点であり続けた事象をペンで一つに結び、楽器で韻律に意味を名付けてゆく。
 乞うてはならなかった雨を呼んだ声が、祈っても届かない夕暮れを震わせる。ひとつには、なれない・ふたつに、はなれないこのレンズが視た情景は…WONDERWORKERの仕業。