ナイトパレード

 真夜中ってだけでも戸惑うのに、ひとつも星が無いのは怖いな。星明かりも絶えたのに、この手の生命線が見えるのは不思議だ。眠らない街が眠りに就く時、人類は正しい姿で残っているだろうか。新しい進化が次の戦いを僕らは笑って夜に踊っているけれど、本当は悲しみを紛らわしたいだけなんだよ。不確かにも組んだ指で贖う罪、頬張るべきベラドンナの果実、マーチング・ステップ、革命前夜。
 トルコ石の美しい色彩で着飾って、楽隊は往く、フラッグは舞う、僕はその列の一部になる。肉眼では認識できない天王星に向かって小さな合図を送ろう、カテゴライズなんてみんなみんな捨て去ってしまおう。多くを語る必要はないんだ、沈黙を愛せ、僕らは最初からクローゼットの中になどいないのだから。だらだらと吐き続けた言い訳は誰の腹癒せ?君が戦わなければならないのは君の所為ではないか?爆音に暴かれた自らの心の中をもう一度、見ろ!星を纏う者の懐に抱かれ、失われそうな単位を思い出してよ。