夏至

 春が死んで夏が甦る度に季節を間違えずに凌霄花が咲いて、お前はきっと私のことを思い出すのかな。永遠なんてないことを一番理解しているのは、私とお前です。
 私は今日に溺れる。眠れない眼窩にたっぷりと湛えた真っ黒な警笛、崩壊しきったリズム、首を落とした合弁花、不眠症夏至、あまりにも長過ぎる太陽の日。