変態

 経路はもう僕を拒んでいるんじゃないか、と思う空の下、感情論で押し切った結論にもう綻びが見える。君の何を奪えよう?金色の東雲に、君の瞼が光っている!死にそうだ、僕の頬がどんどん冷えていく、僕の炎は、世界の溜息に吹き消されそうなんだ。美しいまま呆けてしまいたい、君の声帯に噛み付いて、僕のロープを切ってしまうような言葉を吐いて欲しい。浦安方面から妙見島に上陸、少しする潮馨にはぐらかされている。答えは、結局君だった。全部全部君だった。この喉元の痣が明日からの道標になるんだったら、いくつだって付けよう。
 ああ!君が望む全てに!僕はなりたいんだ…。マッチ擦る束の間海に!僕は飛び込んで死ぬ。